神職は労働者?

皆様の疑問?に答えるシリーズ6

新年に向けて那智の滝のしめ縄が付け替えられたというニュースを読みました。滝の上は高所作業のため、腰の安全ベルトが必要なんでしょうが、そこは触れず「高所での神事ですから、気をつけながら」執り行われたようです。長く行われてきた神事です。さて、神職は労働安全法の保護の対象にならないのでしょうか?と疑問に持ちました。

こうした領域にも安全配慮義務があるのではないかと思いますが、そうしたらだれの指示下にあるのでしょうか。実際は、おひとりおひとりが、奉仕するお立場で気をつけながら作業をするということになっているようです。

もう少し調べてみると、神職を志す方々を教育する大学のページには、

神社では全てが労働ではなく、奉仕であることを認識してください。就職と同じではないのです。

というような説明が記載されていました。なんでもかんでも法律で保護するということを申し上げているのではなく、誤解のないように伝わると信じていますが、もし、事故が起こった場合には労働者性を個別に判断することになるのでしょうね。そして、修行をされている方々ですから不注意で神事を行っている時に事故をおこす可能性はかなり低いというところもあるように思います。