個人が行う行政手続きを共通番号を使い、2016年から運用できるようにしようという動きがあります。
国民サイドでは、結婚、退職、引っ越し、税の申告等の届を、区役所や年金機構・国税庁に一度に行うことで利便性が見込めます。
管理する行政サイドでは、手続きのモレをなくし、保険料や納税の徴収をスムースにできます。
共通番号制度については、かなり前から導入が検討されており、健康保険証も管理して病院等の受診履歴を把握しようという案もあります。
複数の不要な診察を受けることを防止できますし、適正に利用をすればどういった治療が効果をあげているかという分析にも使えます。
そうしますと、膨らみ続けている医療費の国民負担を適正に抑制でき健康維持も期待が持てます。
多くの情報を集約管理することになりますから、人為的なミスによって情報が洩れたり悪用されるのではないかということが心配されます。
運営システムを作るのも運用していくのも人ですから、人的なミスが限りなくゼロになるには、緻密な設計と教育が必要です。
ただし、国民にとってメリットも大きいので、問題点はきちんと管理したうえで、合理的な利用がされていくことを期待しています。