ホワイトカラーエグゼンプションの改正法案を厚生労働省が用意していると新聞各社が伝えています。
2017年春の施行を目指して検討をしているようです。専門性の高い職種で高収入の人を、時間管理の対象から例外としてはずし、その結果時間外支払いの対象から除外しようとするもの。各社が報じている要件は次のとおり。
- 年収1075万円以上の専門職。
- 職種は金融ディーラーやアナリスト、医薬品の開発者、システムエンジニアなどを想定。年収と職種の条件は労政審の分科会で議論して、法案成立後に省令で定める。
- 健康管理対策と、年間休日を104日ほか。
以上は一定層の労働者について労働規制を緩和して、生産性を高めようとするものです。厚生労働省のホームページでは、公式に発表している資料は見つけられませんでした。
ところで、審議会の資料リストを見ていましたら、一般職の過重労働について資料がありました。昨年26年11月に行われた電話相談の代表的な相談事例です。
労働時間管理が必要な労働者について、時間管理を正しく行っていなかったり、時間を管理していても時間外割増などの賃金未払いが相談された例です。
現在の社会では、労働時間を管理する必要がある働き方と、管理を緩めて生産性を上げる働き方の区別をして考える必要があると思います。
過重労働相談によせられた相談です。20141111kajyuuroudou