皆様のなぜ?に答える シリーズ9
昼休みも終わろうとするころ、社員の会話が聞こえてきた。「社員が副業を始めた」らしい。
当社は、就業規則で副業は届け出て許可を得るようにと定めているのだが、、、。
企業にお勤めの方が、副業をされているようだということですが、多くの企業の就業規則は、次のようなケースが見受けられます。
・副業については何も定めていない
・副業は届出すればよい
・副業を書面等で申請して許可を得なければならない
・副業を積極的に推奨している 等。
そして、副業の定義についても企業で様々です。
収入を得ているとか、公的機関等に届け出て業を行っているなど、副業の定義を就業規則に定めていれば明らかですが、副業の定義を文章にしてなければ、社員の業が、実際に副業に該当するかどうかは、社会通念の範疇ではありますが、一義的には企業の個別の判断にならざるを得ないと考えます。
一方で、職種の特殊性も考慮するべきです。副業によって健康が損なわれ業務に支障出る危険性が高い場合は、副業をやめるように申し入れることも考えなければなりません。
判断に争いがあれば、最終的には裁判等による司法の判断にもなろうかと思います。
また、就業規則だけでなく、入社時の雇用契約書や個別の誓約書などでも関連する取り決めがないかをご確認したうえで対応を検討するべきでしょう。