報道によると、東京労働局は、大手広告会社の電通を今日にも書類送検するようです。
概要は、
新入社員だった女性が2015年に、電通本社で社員に違法な長時間労働をさせていたとして、東京労働局は労働基準法違反の疑いで電通と、労働時間を管理していた幹部を書類送検する
ということです。
送検内容は、今後の労働局等の発表を待つことになりますが、あらかじめ労使で協定した時間外協定を超える時間外を指示していたことなどが含まれていると思われます。
電通では新入社員だった女性が、過労のため自殺し、労災の認定がされています。東京労働局などは11月に本社と複数の事業所に捜索に入り捜査を進めていました。
なお、労働基準法違反の疑いで送検されるとすると、これまでの報道にあるような「実際の法定時間外労働を少なく記録されていた」ことについては、幹部が指示していたとしても法令違反に該当することを労働基準法の定めを用いて行うのは難しいのはないかと思います。今後の発表を注目したいと思います。
大関ひろ美(特定社会保険労務士/ワンズライフコンパス代表)